肺腫瘍性疾患(肺がん)
肺腫瘍性疾患(肺がん)

肺がんは、肺の細胞が異常に増殖することで発生する悪性腫瘍です。日本では年間約13万人が肺がんと診断されており、がんによる死亡原因の第1位となっています。早期の段階では自覚症状がほとんどなく、発見が遅れやすい疾患ですが、近年の医療技術の進歩により、早期発見・早期治療によって予後が大きく改善されるケースも増えています。「最近咳が長引いている」「健診で肺に影があると指摘された」といった方は、まず呼吸器内科での精密な検査を受けることをおすすめします。
肺がんは初期段階では無症状のことが多いですが、進行するにつれてさまざまな症状が現れてきます。以下のような症状が続く場合には、早めに専門医へご相談ください。
肺がんの最大のリスク因子は喫煙です。タバコに含まれる数百種類の発がん性物質が気道や肺の細胞のDNAを傷つけ、細胞ががん化するきっかけとなります。喫煙者は非喫煙者と比較して肺がんの発症リスクが約4〜5倍高いとされており、喫煙期間が長く、1日の喫煙本数が多いほどリスクは上昇します。また、受動喫煙(他者のタバコの煙を吸い込むこと)もリスク因子の一つです。
喫煙以外にも、アスベスト・ラドン・大気汚染物質などへの長期的な曝露、遺伝的素因、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や肺線維症などの既往歴がリスクを高めることが知られています。なお、近年では非喫煙者、特に女性に多く見られる「腺がん」と呼ばれるタイプの肺がんも増加しており、喫煙者でなくても定期的な検診が重要です。
肺がんは組織型により「非小細胞肺がん(腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんなど)」と「小細胞肺がん」に大別され、それぞれ進行速度や治療方針が異なります。
肺がんの診断には、胸部X線検査・CT検査・喀痰細胞診・気管支鏡検査・PET検査などが用いられます。当院では最新鋭64列マルチスライスCT装置を導入しており、迅速で高精度な検査が可能です。また、必要に応じて専門医療機関への紹介や連携をスムーズに行っています。
治療は病期(ステージ)や組織型、患者様の全身状態によって異なりますが、主な選択肢として以下が挙げられます。
早期に発見されるほど治療の選択肢が広がり、根治を目指せる可能性が高まります。定期的な検診と、気になる症状があれば早期に受診することが非常に重要です。
当院の呼吸器内科では、長引く咳・血痰・息切れなどの症状をお持ちの方や、健診で肺に異常を指摘された方に対して、迅速かつ丁寧な診察・検査を行っています。胸部CT検査など必要な精密検査を院内または提携機関と連携して実施し、診断に基づいた適切な医療をご提供します。肺がんが疑われる場合や確定診断後の専門的な治療が必要な場合は、地域の基幹病院や専門医療機関と密に連携しながら、治療後のフォローアップまで継続的にサポートします。患者様が安心して治療に臨めるよう、病状や治療方針について丁寧にご説明することを大切にしています。
肺がんは自覚症状が現れにくい疾患だからこそ、定期的な検診と気になる症状への早めの対応が命を守ることにつながります。「少し咳が続いているだけだから」と放置せず、気になることがあればいつでも当院へご相談ください。呼吸器の専門的な知識と経験を持つ医師が、患者様一人ひとりに寄り添いながら丁寧に対応いたします。
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